1月13日、リオへ向けた最後の戦いが始まる。
カタールで開催されるAFC U-23選手権カタール 2016。この大会は今年、リオデジャネイロで開かれる世界大会へ向けた、最終予選を兼ねている。たった3枠の切符をめぐって争う最終決戦は、手倉森ジャパンの真価が問われる大舞台だ。日の丸を背負い、キャプテンとして大会に挑むMF遠藤航に、リオへの思いを聞いた。
何としてもリオに行くために、自信をもってプレーする
――日本が入ったグループは北朝鮮、サウジアラビア、タイが同組です。グループリーグ突破のポイントはどこでしょう?
遠藤航(以下、遠藤) やっぱり初戦(1月13日、北朝鮮戦)ですね。初戦を勝てるかどうかで結果が左右されると思うので、そこが一番重要だと思います。
――今のU-23世代は3年前、U-20世代の世界大会を目前で逃しています。そこから成長したと感じる部分は?
遠藤 今までは球際で戦う意識、国を背負う覚悟が物足りなかったと感じています。そこはチームとしてすごく成長できた部分です。守備の意識も高くなっているし、技術のところ以外はみんな意識してやっていますね。僕個人としてはフィジカル面で向上してきたと思いますし、あとはゴールに向かっていく姿勢を、より意識してやっていこうと思っています。最終予選では球際で戦う意識に加えて、攻撃になったときに自分が前に出ていくこと、攻撃に絡んでいくプレーを見せていければと思います。
――ここまでの強化合宿は海外組がそろわず、なかなかベストメンバーで準備できませんでした。連係面に不安はないでしょうか?
遠藤 準備期間が少ないという難しさはありましたが、そこを言い訳にはできません。短い期間で合わせていくのが代表選手の仕事だと思うので、そこはネガティブに考えず、できる限り与えられた時間を大事に、意識してやってきました。不安もないですし、悲観的になることもないと思います。
――チームのキャプテンとして、どんなことを意識してきましたか?
遠藤 特別なことはしていませんが、自分がしっかりプレーすることによって、周りもついてくるような働きかけはできたと思っています。最近は自分も声を出せるようになったし、チームの雰囲気も変わってきたように思います。
――それは最終予選に向けて、自然とチームの結束が強くなってきたということですか?
遠藤 そうですね。もともと、みんな仲がいいし、よくしゃべるので、チームの雰囲気はあまり心配していなかったですね。それはこのチームの良さだと思っています。
――最終予選に向けて、愛用のティエンポ(Tiempo Legend VI iD)を自分でデザインしたそうですね。
遠藤 そうです。青は代表のカラーなので、ベースは青でいきたいと思いました。この黄色はリオジャネイロのあるブラジルの国旗をイメージしています。赤と白は最後に決めたんですけど、カタールの国旗が赤と白なので、赤に白ラインを入れました。スパイクの裏には「GO2RIO」という言葉を入れています。「カタールからリオに行くぞ」と。
――なるほど。履き心地はいかがですか?
遠藤 プレーしやすいですね。前のティエンポも皮の感じとか、ボールタッチがすごく好きだったんですけど、新しいモデルはタッチの感じがまた違っていて、軽く蹴ってもすごく飛びそうだな、という印象があります。それぐらいボールを蹴った感触はいいです。
――これを履いたら気持ちも変わりそうですね。
遠藤 絶対変わりますよ。早く履いて戦いたいです。
――クラブではセンターバック、代表ではボランチでプレーしていますが、そこでボールタッチを使い分けているのでしょうか?
遠藤 3バックの右でプレーするときは、前にコントロールすることが多いです。でもボランチでは大きいトラップはできないので、足元に止めて、ボールを触る回数を多くするようなコントロールをします。その辺の違いはありますね。
――では、最後に意気込みを。
遠藤 結果ですよね。それしかない。とにかく結果を出したいです。
――プレッシャーはないですか?
遠藤 ずっとリオに行くと言ってきたので、プレッシャーはあると思いますが、あまり感じていません。楽しみな気持ちのほうが大きいですね。何としてもリオに行くために、自信をもってプレーするつもりです。
“自分仕様の一足”をカスタマイズできるシューズ。アッパーのカラーを選べるだけでなく、トラクションもフィールドに合わせて3種類から選択可能。また、アッパーだけでなくプレートにも文字やロゴを入れられる。
By サッカーキング編集部
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