Sリーグ各クラブに所属する選手たちの等身大写真がラッピングされたMRT車両の内部
Sリーグは2月12日、シンガポールで公共交通機関を運営するSMRTとパートナーシップ契約を結んだことを発表した。契約期間は3年。SMRTは、シンガポール国内で地下鉄(MRT)やバス、タクシーなどの公共交通機関を運営しており、1日平均200万人以上の乗客が同社の交通機関を利用している。
運行初日のラッピング車両のつり革には、同日に行われるSリーグ開幕戦アルビレックス新潟シンガポールとブルネイDPMMの試合の無料チケットも設置された
今回のパートナーシップ契約により、SMRTは同社が運営する公共交通機関や商業施設などで、Sリーグとシンガポール代表チームの広報活動を行うことになる。その第一弾として、車内をSリーグの選手たちの写真でラッピングした地下鉄車両を2月13日から4月7日までMRT東西線で毎日運行する。
また、MRT各駅のプラットフォームに設置されたスクリーンでSリーグのダイジェスト映像を2月18日から流すほか、各クラブのホームスタジアムがある最寄り駅にポスター等を貼り出すことも予定している。契約料は明らかにされていないが、一部メディアでは総額100万シンガポールドル(約8100万円)以上と推測されている。
MRTマリーナサウスピアー駅構内で行われた契約発表の記者会見には、ラッピング車両に写真が貼られたSリーグ各クラブの選手たちも参加し、それぞれの写真の横にサインを書いて記念撮影に応じていた。
自らの写真の横にサインを残したアルビレックス新潟シンガポールのFW河田篤秀
シンガポールサッカー協会(FAS)のリム・キアトン副会長は、「SMRTのような大企業のサポートを受けられることを心の底から感謝している。MRT駅構内での広報活動により、通勤や通学などで交通機関を利用する何百万というシンガポール人にアピールすることができる」と契約の意義を強調した。
Sリーグの2016シーズンは、ジャランベサル・スタジアムで2月13日に開催されるアルビレックス新潟シンガポールとブルネイDPMMの試合で開幕する。同試合は、昨季のSリーグとシンガポールカップの優勝チームが対戦する「コミュニティ・シールド」を兼ねており、今季最初のタイトルとして注目されている。
(アジアサッカー研究所/安藤)
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