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着実な歩みを進める北マリアナ諸島のサッカー事情 ― 北マリアナ諸島代表チームの元指導者が語る

2012.09.07

提供=EAFF:東アジアサッカー連盟
北マリアナ諸島
 北マリアナ諸島代表チームをご存じだろうか。ビーチリゾートとして名高いサイパン島やロタ島など14の島々からなり、2005年に北マリアナ諸島サッカー協会が創設された。『EAFF東アジアカップ』には、第3回大会から参加している。

 日本とは縁の深いチームである。日本サッカー協会の国際交流・支援活動事業の一環として、09年から日本人指導者が代表チームの監督を務めているのだ。

「アメリカスポーツが盛んな土地柄ですが、12歳以下の子供にはサッカーが一番人気なんです。協会があるサイパン島内の学校では、週末は必ずサッカーの試合が行なわれていますよ」

 こう話すのは関口潔氏である。関口氏は2010年3月から今年1月まで、北マリアナ諸島代表チーム監督兼技術委員長を務めた。男女を含めたすべてのカテゴリーの強化・育成に携わったという。

「プロリーグはありませんが、大人からU-6まで年代別のカテゴリーを持ったクラブも7つあります。それぞれのカテゴリーでリーグ戦が実施されていて、サッカー人口は1000人ぐらいですね。テレビやインターネットでヨーロッパの情報を得ることはできるので、バルセロナが好き、メッシが好き、という子どもたちも多いです。ただ、プロリーグがありませんし、サイパン出身でメジャーリーグサッカーの選手になったとか、アメリカ代表に選出された選手はいませんので、『自分もプロになる』という夢を子どもが抱くのは、まだちょっと難しいかもしれません」

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